認知症シニアの習い事 最後の発表会

認知症 生きがい エンターテイナー夢子伝説
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開演前からトラブル

過去の話です。

「発表会に出るのは、本当に今年で最後にするから」

と言って弦楽器の発表会に出た夢子ばあちゃん。

マンドリン

2023年の12月のことでした。

認知症母...最期から二番目の
過去の話です。 今から1年半前くらい。 夢子ばあちゃんに認知症で要介護1の認定が出て、ケアマネさんがついたあたり。 一人暮らしのばあちゃんを近隣介護する長女あこちゃんと、次女の私は、配食サービスの導入やデイサービスへの通所をしてほしいと思っ...

このときはまだ「ものわすれ外来」を受診してはいたけれど、認知症での介護認定は受けていませんでした。

認知症の症状のせいでメンバーの皆さんに迷惑をかけてるんじゃないか、と心配しながら会場に観に行った姉のあこちゃんと、妹の私。

発表会の前に実は、「発表会に着ける予定のコサージュがない!誰かに盗まれたに違いない」と言い出していた夢子ばあちゃん。

姉のあこちゃんが探したら、それはすぐに分かるようなところにあったんだそうです。

で、そのコサージュを着けて発表会会場に行ったら、仲良しのメンバーの S さんが

「あれ?夢子ちゃん、発表会でみんなでお揃いで着けることになってたコサージュはどうしたの?」

と言うではないですか。

そうなんです。

夢子ばあちゃんが「盗まれた!」と大騒ぎしたコサージュは、そもそも今日着ける予定のモノではなかったのです。

当日メンバーの皆さんが着けているお揃いのコサージュは、確かに夢子ばあちゃんの家にあるのを私も見ていました。

でも、それを皆でお揃いで着けることになっている、なんて話は夢子ばあちゃんはしてなかった・・・

「え!?そうだったっけ!?」

と、慌てる夢子ばあちゃん。

それを見て S さんは

「いいよ、いいよ。夢子ちゃんだけ特別ってことで」

と、ばあちゃんを責めずに優しく対応してくれていました。

それを見て私たち姉妹は・・・

(これは絶対、夢子ばあちゃんが認知症だってバレてるな・・・)

と思いましたよね~。


娘の私たちがおかしいと思って認知症外来に連れていくくらいなんだから、長い付き合いの S さんに分からないはずないよね~。

暗い気持ちになりつつ発表会は始まりました。

隠しきれない認知症具合

去年の発表会の時点で、ばあちゃんは失敗して音を出して目立ってしまうことを恐れて、演奏するフリをしていたようでした。

今年もきっとそうするはず。

皆さんの演奏に迷惑をかけなければ、なんとかなるはず。

どうしても出演したいと言うのだから、舞台上にいるだけで満足するってことだと思うし。

ハラハラしながら見ていると、舞台に登場した夢子ばあちゃんは、去年までとは明らかに違っていました。

曲目によって演奏するメンバーが変わるので、自分の演奏する順番のときに舞台袖から自分の演奏する位置へと向かうのですが・・・

夢子ばあちゃん、登場する度に自分の持ち場が分からないようで、ウロウロしてしまっている・・・!!

すると、怒った様子のメンバーの女性に、腕を掴まれて持ち場に連れていかれています。

「ばあちゃん・・・自分の席が分からないんだね・・・」by私

 

「邪険にされてる感じが見てて辛い・・・多分、いつもこんな感じで、もう皆イライラしてらっしゃるんだろうね」by姉あこちゃん

「もう限界だね。明らかに去年までと違うもん。本当に今回の発表会を最後にしてもらわないと」

「そうだね。これ以上ご迷惑をかけられないよね・・・」

ああ・・・10年以上も、今年で発表会に出るのは最後最後詐欺していた夢子ばあちゃんだけど、これが本当に最後の発表会になるのだなぁ・・・

と、しみじみと実際には本人は音を出していない演奏を、客席で聞く私たち姉妹でございました。

・・・が!

最後だと思っているのは、私たち姉妹だけだったということを、この後知ることになるのでした・・・

 

つづきはこちら↓

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