過去の話です。
認知症で要介護1となった夢子ばあちゃんが、ずっと続けてきていた弦楽器の会を辞めることになりました。

辞めるとご挨拶に行く日、ばあちゃんが「やっぱり辞めるのを止める」と言い出さないように、娘二人で付き添うことに。

それというのも、夢子ばあちゃん本人が、認知症の症状のせいで練習についていけなかったり、メンバーの方に迷惑をかけ過ぎてしまって流石に態度に出されてしまったりで「もう辞める。引退する」と決意しても・・・
これまた認知症の症状なのか、そのことをすっかり忘れて「やっぱり辞めない。次の発表会も頑張る」となってしまうの繰り返しだったからです。
挨拶に行くことになっていた前日に、またもや「やっぱり辞めない」と言い出してしまったばあちゃんを説得しに行った次女の私。
それまでは直接はっきりと本人には言っていなかったワードをついに言ってしまいました。
それは・・・
認知症で要介護1
もちろん今までも言ったことはありました。
「あのね~、認知症で要介護1の認定が出たからね~、今度ケアマネさんがうちに来ることになったよ~」
とか。
そういうときは、なるべく何でもないことのように、ばあちゃんの目を見ずにさら~っと言いました。
確かばあちゃんは「あ、そうなの。分かった」みたいな感じで、特にはリアクションがなかったんですよね。
分かっているのか、それともそういう理解力ももうないのか・・・?
ケアマネさんやデイサービスの方との会議の時も、書類には「認知症」とか「要介護1」とか書いてあったし、ケアマネさんも何度も口にすることがありました。
その度に、「ばあちゃん、どんな反応するのかな?」と様子を伺っていましたが、なぜかそこは「無」の表情だったんですよね~。
都合が悪いから聞こえないフリをしているのか、それとも本当に理解してなくて「無」なのか・・・?
でもまあ、認知症の薬やリハビリを「認知症じゃないよ~!!!」と拒否したときみたいに、激高されるよりはマシだと思って、私もそこは深く突っ込まずスルーしてました。

ただ、ここに来て、「弦楽器の会やっぱり辞めない。発表会も出る」と言い出してしまった夢子ばあちゃんには、「ちゃんと言わなければ。言って受け入れてもらって諦めてもらわなくては」と思い
「ばあちゃん、認知症だって診断出たでしょ。要介護1の認定も出たんだよ。そのことを内緒にしては続けられないよ」
とはっきり伝えたんですよね~。
ばあちゃんの目を見て、はっきりきっぱり言ったのは、それが初めてでした。
そのことを姉のあこちゃんに電話で愚痴る私。
「もうさー、全然分かってないみたいなんだよね。自分が認知症だってこと。しかも要支援じゃなくて要介護のレベルだってこと」
「分かってても忘れちゃうのかなぁ・・・。とれともやっぱり認めたくないのかなぁ?」by姉あこちゃん
「私だって言いたかなかったけどさぁ・・・もう”千と千尋の神隠し”の千尋が坊に
「血!わかる?血!」
ってやったみたいに要介護1の認定証見せて
「1!要介護1!わかる?認知症で要介護1!」
ってやりたくなっちゃったよね・・・」

なにかとジブリに例えたくなる私たち介護姉妹でございます。
※実際には認定証をつきつけたりしておりません
デイサービスに通うことを承諾してくれたり、配食サービスの利用を受け入れてくれたりしたので、てっきり自分が認知症で要介護の状態だと認めてくれたんだと思ってたんですけどねぇ・・・
やっぱり、そう簡単には理解できないのかなぁ・・・まあ、だからこその認知症なのか・・・
次回、いよいよ姉妹そろって、夢子ばあちゃんの引退の挨拶に付き添ったときのことを書きますね。
これがまた・・・OH!NO!な事態となってしまうのでした・・・

