認知症・要介護1で一人暮らしをしているばあちゃんを姉妹で近居介護しています。
認知症だと診断され、要介護1がつき、夢子ばあちゃんの生活は大きく変わりました。
● 大量に注文してしまうため、生協の宅配を中止し
● 認知症リハビリのためデイサービスの利用を開始
● 配食サービスの利用を開始
そして、夢子ばあちゃん的に多分一番抵抗感が強かったのは、長年続けてきた弦楽器の習い事を引退することだったと思われます。

認知症のせいで、出来ないことが多くなっていく状況と、それを認めたくない気持ちで、すごく葛藤があったのでしょう。
自分では抱えきれないイライラした気持ちを爆発させる事件が起こりました・・・
弦楽器の会を辞めさせられた(と本人は感じている)数日後、次女の私のところに電話がかかってきました。

「ちょっと来て!とにかく来て!」
嫌な予感がしました。

ばあちゃんがこの声色のときには、ろくなことがない・・・
憂鬱な気持ちで実家への坂を登る私。

実家についてみると、ばあちゃんは興奮した様子で
「ちょっと見てこれ!腫れちゃったんだよ!ほら!赤くなっちゃって!」
見ると確かに耳から頬、首にかけて右側の皮膚が赤くなっています。
「ほんとだね。どうしたんだろうね?庭でなんかカブレるような草とか触ったりした?」
「お母さんアレじゃないかと思うんだよ!お弁当!アレを食べたせいじゃないかと思うんだよ!」
え?
お弁当って、配食サービスのこと?
そんなはずないでしょーよ。
お腹壊したとか、アレルギー反応が出たとかなら分かるけど(ばあちゃんにアレルギーはないけど)食べ物のせいで顔の右側だけ腫れるなんてことなくない?
食べ物とかじゃなくて、何か外的要因で腫れたんだと考えるのが普通ですよね?
けれど興奮した夢子ばあちゃんは止まりません。
「急に赤く腫れあがってさ、その時「あっ!」と思ったんだよ。これはお弁当のせいだって!絶対そうだよ!」
ちょっと常軌を逸したような様子でまくしたてる夢子ばあちゃん。
「そんなことないんじゃない?別の原因だと思うよ」
と言う私の話をまったく聞き入れません。
「いや~お母さんはお弁当のせいだと思うよ!お弁当のせいで腫れたんだよ!それしかないよ!」

この喋り方・・・あの時とそっくりだな・・・
認知症の薬を飲んでいないことが発覚したときの「薬を飲んだら嘔吐した!」と、まるで毒物を飲まされたかのように大騒ぎしたあの時と・・・
※当時の詳しい状況はこちら

これは、あれだな・・・

習い事を「辞めさせられた」と思っているからイライラしていて、でもそのことでは論破されちゃうから文句も言えないしで、とにかく何か難癖をつけたい気持ちだったところに、ちょうど肌トラブルが起こって、そもそも気に食わなかった配食サービスのことでいちゃもんをつけたいんだな・・・
今までも「不味い」って何度も味のことで文句言ってたけど(自分で一番美味しいって選んだのに)、とうとう健康被害が起きたと言い出したってことね・・・
でも、いくらなんでも酷くない?
配食サービスは、料理が怪しくなってきたばあちゃんに、危ないものを食べさせないように苦労して私が導入したものなのに・・・
ちゃんと4つも業者さんの試食をばあちゃんにさせて、本人に選ばせたり、介護保険の手続きも全部やって、補助が受けられるように手配したり大変だったのに・・・
とにかくもう、私にいちゃもんがつけたいんだな・・・
こんなにいろいろやってあげてるのに、私のことを自分に嫌なことをしてくる「敵」だと思ってるんだな・・・
認知症の人に怒っても仕方がない、と、ずっと我慢してきた気持ちが、この時プツンと切れたのを感じました。
つづく!


