我が家がやった手順
認知症の親の通販を止める方法
(1)届いている通販業者を全て把握する
(2)カタログを回収する
(3)実家の電話から業者に連絡する
(4)定期購入を解約する
(5)今後の注文を受け付けないよう依頼する
通販爆買いが始まったきっかけ
認知症の高齢者は判断力の低下から通販トラブルや定期購入の被害に遭いやすいと言われていますよね。
我が家の場合もそうでした。
ケチでモラハラ気味だった父せこし(仮名)が亡くなった後、自由にお金を使うことができるようになった夢子ばあちゃん(当時83~4歳)は生協や通販で爆買いをするようになっていました。


今まで夫によって締め付けられていた買い物欲が爆発したようです。
しばらくは「それも無理はない」と見守っていた長女のあこちゃんと次女の私でしたが、流石に心配になってきました。
調べてみると金額もすごいことに!
変だなと思い始めたのは、買った物を使っていないのです。
娘の私たちに使わなかった商品をくれようとするのですが、正直・・・全然いらない・・・
身体の痛みが取れるというクリームや、オリーブオイルを使った化粧品、健康サプリに養毛剤など種類も様々。
母のお金だし本当に欲しい物なら買い物を止めたくはない。
でも気になって商品の明細書や振込用紙、通帳をチェックしてみると、使っている金額も生活費のレベルを越えています。
↓姉からLINEで送られてきた実家で発見した商品明細書の写真

↓姉からLINEに送られてきた振込用紙を撮った写真

↓どんどん増えていく生協の利用料金(母一人暮らし)と通販のものらしい「払い込み等」

↓「払い込み等」の項目ばっかり!!!!

値段や数もビックリなんですが、自分で注文したことすら忘れている様子だし、そもそも使っていない。
これはなんとか阻止しなければ、と姉妹で相談が始まりました。
カタログ通販の業者を確認する
通販での爆買いが心配になり始めたころは、まだ夢子ばあちゃんは認知症だと診断されてはいませんでした。
その時には「使わないなら買わない方がいいよ」とか「買い過ぎだよ」と注意してはいましたが、認知症だと診断が出て要介護1がついたころには
「もう説得している段階ではない」
「とにかく阻止する方向で」
と姉妹で話し合い決めました。
そしてまず始めたのは
●通販業者を把握すること
実家に行ったときに姉妹2人で手分けして通販のカタログを回収したり、振込用紙を見つけたときにはスマホで写真を撮りました。
カタログはチラシやハガキ程度のものから、がっつりしたカタログ本まで様々。
この作業だけでも数か月かかりました。
↓当時の姉とのLINE

※お客様番号がありということは定期的にカタログが送られてくる仕組みになっている
とにかく回収して、もし万が一夢子ばあちゃんがカタログがなくなっていることに気づいて聞いてきたら返せるように私が自宅で保管しておくことに。
しかし、認知症が進んでいた夢子ばあちゃんは、まったく気が付きませんでした。
なぜ認知症の人が通販を繰り返すのか
主に高齢者を対象としている感じの通販カタログ。
実家から回収して一応全部に目を通していたのですが、広告のうたい文句を読んでいると、これが「高齢者の悩み事」の全てがその商品で解消される気がしちゃうくらい、それはもう魅力的なんですよね。
↓スプレーするだけで足の悩みが全て解決する商品のカタログ

初老の段階に入った娘の私自身も思わず注文してしまいそうになるくらい。
こんな広告を見たら、金銭的に自由度が高くなった夢子ばあちゃんのような認知症高齢者は、そりゃあ注文しちゃいますよね。
でも、そんな魔法のように悩みを解決してくれる商品なんて、現実には存在しない。
カタログを見て「全ての悩みが解決する」という一時の希望で注文
↓
買ったことを忘れたころに商品が届く
↓
振込用紙が入っているから郵便局に行って支払う
↓
商品は使わない
↓
娘たちにあげようとする
↓
またカタログが届く
の無限ループ・・・
ここはとにかく、カタログを目に届くところから無くす、という方法で作戦開始です。
カタログ通販業者を把握して連絡
こつこつと実家に届くカタログを回収すること数か月。
まず業者ごとに仕分けしてみました。
定期的に夢子ばあちゃん宛てに送られてきている業者は5つ。
●新〇〇漢方
●ル〇〇ル
●〇〇誠耕園
●〇〇養蜂場
●〇〇ントン
このうち〇〇誠耕園は、なんとお客様番号が2つもありました。(だからカタログが2倍届いていたらしい)
送付されているものから「お客様番号」をメモ。
いよいよ業者さんごとに連絡をすることに。
カタログ通販の定期購入を解約する方法
まずひとつずつ業者さんのお客様窓口的なところに電話をすることにしました。
ここで私がやったことは
「実家から電話すること」

これが必須なのかどうかは分かりませんでしたが、契約者である夢子ばあちゃんとの関係性を信用してもらうために、登録されている電話番号から連絡するのが一番手っ取り早いかと思ったんですよね。
これを始めたころにはもう夢子ばあちゃんは認知症リハビリのためにデイサービスに通い始めていたので、その間に実家に行って各業者さんに電話しました。
「〇〇夢子の代理で電話しております。娘の□□ちいと申します。実は母が認知症になりまして、いろいろと自分で判断できない状態なので、カタログの送付を停止していただきたいのですが・・・」
とお願いすると、こういうことは「あるある」なのか、スムーズに受け入れてもらえました。
お客様番号を伝え、定期購入になっていないかも確認してもらいました。
定期購入になっている場合はそれも解約してもらうことに。
この辺りはもっと揉めるかと思ったのですが、やはりよくある事例なのか、すぐに解約してもらえましたね。
ただ、カタログ送付については、もう発送の準備をしてしまっている物が届いてしまう可能性がある、と言われました。
それはそうですよね。
それについてはまた今後もこつこつ娘たちが回収するということでね。
で、もうひとつダメ押しでお願いしました。
「今後、母から注文が入った場合、受け付けないでいただくことはできますでしょうか?」
業者さんだって商売だし、これは難しいかな~と思ったのですが、これも快く承諾してくれました。
ありがたや~~
「ありがとうございます!お手数おかけしてすみません。今まで長い間お世話になりましてありがとうございました。今後、母が購入を希望した場合には娘の私経由で注文させていただきますので」
と丁寧にお礼を伝えました。
だって業者さんが悪いわけじゃないですからね。
夢子ばあちゃんが注文するから送ってくれるわけだし、お得意さまにはそりゃ~カタログだって頻繁に送っちゃうもんねぇ。
これを全ての業者さんに繰り返し、その後届いたカタログやチラシも逐一回収し、やっと認知症夢子ばあちゃんの通販爆買い祭りは終了しました。
その後の認知症母
カタログが届かなくなった後、夢子ばあちゃんはそのことに気が付くことはなく、商品を欲しがることもなくなりました。
やっぱり目の前にカタログがないと「欲しい」という気持ちも起こらないようです。
その後一回だけテレビショッピングに電話して健康食品を購入してしまいましたが、それはすぐに業者さんに連絡して阻止しました。
届いた分のお金は払いましたけどね。
本人は一回だけ購入したつもりでしたが、それはやっぱり定期購入になってしまっていました。
この解約も同じように実家の電話から連絡すると、ゴネられることなくスムーズに解約できましたね。
ホント「あるある」なことなんでしょうね・・・
夢子ばあちゃんから文句が出ることもなかったので、解約の手間は大変でしたが、頑張ってよかったと思います。
認知症の親の通販爆買いに悩んでいらっしゃる方は、この「カタログを隠す」方法と「業者に認知症を説明して解約&注文を受け付けないように依頼」を試してみてください。
我が家の体験談がみなさんのお役に立てれば幸いです。
通販とは別で「生協で注文し過ぎ問題」はこちらの記事を読んでみてね↓


