過去の話です。
長年やってきた弦楽器の会をついに退会すると、娘ふたりと共に挨拶に来た夢子ばあちゃん。

みなさんの前に出たものの、もじもじして話し出せずにいると、仲良しのTさんが代わりに話し出してくれました。
「みなさんも噂で聞いたりして不安に思ってたと思いますが、夢子ちゃんがとうとう引退することとなりました」
Tさんも夢子ばあちゃんとそんなに年は変わらないはずですが、それはもう理路整然と、思い出話など交えつつ、お別れの言葉を披露してくれます。
そして次は先生。
芸術家タイプの元気なおじいさん先生が出てきて、せっかちな感じの大声で
「残念だけどね!娘さんたちがとても心配してらっしゃってね!まあ、仕方ないよね!何かあってからじゃ大変だからね!」
と・・・
ここで思わず姉のあこちゃんとこっそり目配せしちゃいましたよね~。

先生の言い方・・・💧💧💧
本当に夢子ばあちゃん、ご迷惑かけてたんだろうな~。
まあ、分かってはいたけどさ・・・
前回の発表会のあとも辞める気配もなく参加し続けていて、「辞めるって言ってたのに辞めないのかよ」と思っていたのかもな~。
「何かあってからじゃ大変だから」という言葉の裏に「何かあったらどうするんだ?こっちじゃ責任取れないよ」というニュアンスを感じてしまうのは、決して考え過ぎじゃない気がするよな~。
なんと言ったって、認知症のみで要介護1がついちゃったレベルだからな。
昨日、「やっぱり辞めない」と言い出したばあちゃんを、心を鬼にして止めておいてよかった・・・
で、いよいよ夢子ばあちゃんからひと言、みたいな流れになりました。
ここで、少し・・・お別れの言葉的なことを、短いながらも言ったような気がするんですが、記憶が定かではありません。
なぜなら・・・この後に起こったことが衝撃的過ぎて、記憶が混乱しているからです。
まるっきり予想だにしなかった夢子ばあちゃんの奇行・・・
夢子ばあちゃんは、少し何か言ったあと、言葉に詰まったのか・・・
「それでは!これにておさらば!」
と叫び、急に踊りだしたのです!!!!!
阿波踊りとも、盆踊りともつかないような奇妙な動きで!

楽譜を前に、輪になって座っているメンバーの方たちの真ん中で!
急になぜ!?
ちなみに、別に我らが母は「踊る系母」ではありません。
別にフラダンス習ってたとか、フラメンコ習ってたとか、普段からよく踊るようなタイプではない。
急に老婆がみんなの真ん中で踊りだし、リアクションに困るメンバーの方達。
青ざめる私たち姉妹。
「あああ・・・ありがとうございました!本当にお世話になりました!」
と、とりつくろいながら夢子ばあちゃんを捕獲する娘たち。
つ・・・辛い!
うまく言葉が出なくて、でも何かしなくちゃと思って思わず踊っちゃったのだろうか?
めっちゃ辛い!!!

そして、この後、仲良しのTさんが・・・・
つづきます!


