ものわすれ外来受診(5)もの凄い剣幕の母
認知症が疑われるばあちゃんを、やっとこさ「ものわすれ外来」を受診させることに成功した私と姉あこちゃん姉妹。
先生からのリハビリの提案を拒否してしまったばあちゃんは、とりあえず薬を飲むことから始めることになりました。
そんなある日、あこちゃんが実家に行ってみると・・・
薬が飲まれてない・・・!

あこちゃんが、がっかりしながらも、出来る限りさりげない感じで
「あれ~?ばあちゃん、薬飲み忘れてるよー」
と言うと・・・
ばあちゃんは急に人が変わったように
「ああ、それ。飲まないよ。そんな薬は飲まない!」
「それ飲んだら具合悪くなったんだよ。恐い薬だそれは。恐い薬だよ!」
「飲むやいなや、げーって吐いちゃったんだよ。げーって!!」
「おかしいと思って紙を見てみたら、副作用があるって書いてあるじゃないか!」
「こんな薬は飲まないよ!あんな風に吐いたのは生まれて初めてだよ!」
「飲むやいなや!飲むやいなやだよ!げーって!げーって吐いたんだよ!」
「認知症ではないから!しっかりしてるから必要ないよ!」
「こんな恐ろしい薬はもう飲まない!」


と、それはもう凄い剣幕で言うんだそうです。
芝居がかったような言い方で、まくしたてる様子はもう、すごい迫力で怖かった、と。
内容も支離滅裂だし、本当のことかどうかも分かりません。
副作用の説明なんて、どんな薬の説明にも書いてあることですが、そんな飲んだとたんに激しい吐き気がするような薬があるわけがない。
たとえ吐いたことが本当だったとしても、だとしたら近くに住んでいる妹のちいちゃん(ブログ主の私のこと)のところに連絡があってもよさそうなもの。
多分・・・嘘なのかな・・・?
認知症だと言われて出された薬を飲みたくなかったのか、それとも飲むのを忘れていたのを指摘されたのが嫌だったのか。
このときのばあちゃんの様子を思い出すと、今でも言葉につまって涙ぐむ姉あこちゃん。
「ああ、もう私たちの知っているお母さんはいなくなっちゃったんだ」と思ったそうです。

あこちゃん・・・
不憫!!!
結局あこちゃんは、それ以上薬のことは追求せず、妹の私のところに連絡してきたのでした。
「ばあちゃんに認知症の薬を飲ませるのは無理そう」と。
そして、後日私が実家に行ったとき、更なる騒動になってしまうのです。
続きます!
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