デイサービス利用のための サービス担当者会議

デイサービス&ショートステイ

 

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サービス担当者会議

認知症と診断され、要介護1の認定が出た夢子ばあちゃん。
ものわすれ外来の診察も、薬を飲むことも拒否してしまって、いったいどうすればいいのか途方にくれましたが、なんとかデイサービスに通うことを承諾してくれました。

そうと決まればどんどん事を進めていきたい!

ということで、さっそくデイサービスの方やケアマネのAさんが集まっての「サービス担当者会議」が開かれることになりました。

サービス担当者会議とは
サービス担当者会議とは、介護サービスを利用するときに、本人や家族、ケアマネジャー、デイサービス・訪問介護などのスタッフが集まり、今後の支援方針を話し合う場です。利用者の心身の状態や生活環境を共有し、どのサービスをどの頻度で利用するかを具体的に決めます。家族が感じている不安や困りごとも遠慮なく伝えてよい大切な機会です。初めて介護のキーパーソンになる方にとって、安心して支援を受ける土台をつくるための重要な打ち合わせといえます。

 

開催場所は夢子ばあちゃんが一人暮らしをする実家。

ケアマネのAさんは、もう何回か実家に来ていただいたことがあるし、通うことが決まったFグループのデイサービスと同じ建物内にAさん達ケアマネさんがいるオフィスがあるとのことで、施設見学のときも顔を出してくださっていました。

今日初対面なのは、デイサービスの方2人でした。

女性の責任者の方と、ちょっと若めの男性の方。

全員自己紹介をして、最後は夢子ばあちゃんが自分のことを話す番となりました。

これが・・・

なんていうか・・・

ちょっとした苦行・・・!!!

このデイサービス利用に際してのサービス担当者会議にこぎつけるまで、何人もの人が夢子ばあちゃんと話をしに来たわけです。

介護保険の認定員さんから始まって、ケアマネさんとの初対面&月1の定期訪問。

そして今回のサービス担当者会議。

認知症の症状のせいもありますが、毎回ほぼ同じ内容なわけです。

夢子ばあちゃんの生い立ちから、仕事歴から、趣味や好きなこと、日常生活のこと。

同じ内容なのはまあ仕方がない。

聞いてくれる方たちにとっては初めての内容だし(ケアマネさんは数回同じ話をされちゃってるけど)。

ただ、なにが辛いかっていうと・・・事実と全然違うんです!

例えば、実家では私が中学生くらいだったころから自宅で保育園をひらいていたんです。

夢子ばあちゃんは中年になってから保育士の資格を取って、数々の保育園で働いたあとに自宅で保育園を開園していた。

そのことを「自宅で保育園をやっていたんですよー。そのためにここを増築したんです」とサンルーム的な日当たりの良い庭に面した廊下を指さすわけです。

でも、それは事実ではない。

その廊下は保育園開園のずーっと前に増築しているんです。

他にも現実の出来事とは全く違うことを、朗々と話す夢子ばあちゃん。

 

自分語りの人生ストーリーの中では、夢子ばあちゃんはまるでマザーテレサのような聖人です。

マザーテレサ
自分の利益は顧みず、人の為に尽くした日々であった、と。

他にも、その保育園を閉じた理由については

「美容師さんのお子さんを預かってたんですよ。そうしたらその子がちょっと目を離したすきに、置いてあったハサミで自分の髪を切ってしまったんですよ!お母さんが美容師さんだから、マネしてみたんでしょうね!それで私、怖くなってしまってね。人の命を預かるってことは本当に大変なことですよねぇ」

と、それはもう情緒たっぷりに語るんです。

・・・でも、それも事実じゃないんですよ!

そんな保育園やっててハサミなんか子供の手が届くところに置いておくわけないし。

もしそんなことあったら大問題じゃないですか。

姉のあこちゃんにこのことを話したところ

「確かに美容師さんのお子さん来てたけど、そのエピソードはその子が自分の家で親御さんといるときにやっちゃったことで、ばあちゃんはそれをその子のお母さんから聞いただけだよ」

と言っていました。

もうなんか記憶がいろいろ混ざっちゃってるんでしょうね。

介護保険の認定員さんに向かって話したときには、認知症の進行度の確認の意味もあるから後で「あの話は事実とは違います」って説明しました。

あと、同じ話を何回か聞かされちゃってるケアマネさんには「あの話事実とは違うんですよねー」と、ちょっと愚痴っぽくバラしておいたりして。

ただ、デイサービスの方たちは初めて聞く話だし、なにしろほぼ初対面なので

「え~、そうなんですか!すごいですね~!」

って熱心に聞いてくれてるわけです。

私的にはもう、ここ最近何度も何度もうんざりする程聞いているし、事実ですらないし。

敢えて否定はしないけど、同調してうなずくのも違うし、そもそも聞いてて辛くなっちゃってるしで、努めて「無」の表情で乗り切るしかない。

😑

いや~、この「担当者会議」これ以降の介護ライフの中で何回も体験することになりますが、毎回この夢子ばあちゃんのファンタジー的人生ストーリーを聞くのがめっちゃ辛いしごとなんですよね~。

これって「認知症介護のキーパーソンのあるある」なんでしょうか?

みんなそんなに自分の自慢話(事実ではない)を延々とするもんなの?

・・・は!?すっかり愚痴モードになってしまいました!

担当者会議に話を戻しましょう。

 

署名&捺印につぐ署名&捺印

担当者会議にラストは、とにかくたくさんの書類への署名&捺印の嵐になります。

普通に基本的には主婦として生活していて、こんなに一度にたくさんの署名&捺印をすることってないですよね。

なんだか途中でちょっと怖くなっちゃうくらいの書類の量。

いったいこんなに署名&捺印をすることで、どんな責任が私にのしかかってくるんだろうか、と不安になっちゃうくらいでした。

夢子ばあちゃんの子供の中では、私は末っ子。
長男ハロルドはびっくりする程介護関係をスルーしてくるし、中間子で姉のあこちゃんは平日はお仕事なので、こういう書類に署名するのは必然的に私になります。

仕方ないとは思いつつも、「くそ~!ハロルドめ~!本当だったら夢子ばあちゃんと名字が同じ長男のハロルドが署名&捺印するところだろ!私もあこちゃんも他家の嫁だぞ!しかも2人とも長男の嫁だぞ!」と腹が立ってきちゃいましたよね。

まあ、この場でそんなことを思っても仕方がない。

とにかく心を無にして、署名しまくり捺印しまくり作業を進めました。

 

名前を言ってはいけないあの人作戦

施設の説明を受け、契約書にサインしたり、利用料の引き落とし先を記入したりの一連の作業が終わったころ、男性の職員さんがこんなことを言い出しました。

「ご主人のせこし(仮名)さんも通っていらっしゃいましたよね。ぼくもその時担当させていただいてました」

・・・!

おっと~!!!!

せこし爺ちゃんの話題はNGってことになっていたはずよ~!!

せっかく気持ちよくデイサービス利用を承諾した夢子ばあちゃんに、せこし爺ちゃんの話題は禁物よぉ!

・・・ちらっと夢子ばあちゃんの様子を伺ってみると、一瞬嫌そうな表情に・・・!!!

ヤバい!!💦💦💦

話をそらさなければ!💦💦💦

ここでやっぱり行きたくないなんて言いだされたら、すべての努力が水の泡。

「あ・・・え~と・・・デイサービスのお風呂、すごい素敵ですよね~?檜のお風呂なんですよね~。珍しいわ~!」

するとケアマネさんも即座に

「そうなんですよ!新しくしたばかりなんですよ!ホントに利用者の皆さんにも好評で!」

と、話をそらすのに協力してくれます。

どうやらこの男性スタッフさんだけ、夢子ばあちゃんに夫せこし(仮名)の話題がNGであることを知らされていなかったようでした。

かなり強引な話題替えでしたが、なんとか夢子ばあちゃんもその話題に乗ってきて、せこし爺ちゃんの話はそこまでになり、「デイサービスに行きたくない」とは言いださないでくれました。

・・・ほっ💨💨💨

危なかったぜ・・・💦💦💦

無事すべてが終わり

「外まで皆さんをお見送りしてくるね」

とばあちゃんに言って玄関の外まで行く私。

これからデイサービスに通うようになってからも、せこし爺ちゃんの話題はNGなことは再度念を押しておかねば、ということで・・・

「すみません。さきほど父の話が出たんですけど、実は父が通っていたと言うと母がデイサービスさんに行くのを嫌がってしまう危険性があるので、出来ましたら父の話題はNGでお願いしたいんです」

と私が言いだすと、すかさずケアマネさんが・・・

「そうなんです!すみませんでした、周知徹底が甘かったです。実はこちら特殊なご事情で旦那様のお話は避けてもらいたいとのことなんです!」

「えっ!そうなんですか?すみません!」

と男性スタッフさん。

「いえ、こちらこそすみません。ちょっと母的に父に良い思い出がなくて・・・モラハラ&DV夫だったもので、お恥ずかしい・・・」

「そ・・・そうだったんですか?せこしさん、すごく紳士だった記憶があるんですが・・・」

そうでしょうとも。そうでしょうとも。

外面は良かったですからね~せこし爺ちゃんは。モラハラ&パワハラ&DV気質は家族相手のみに発動しておりましたからね。

「すみません。普通だったら亡くなった夫の話題とかね、懐かしんでほっこりするもんでしょうにねぇ」

「いえ、お知らせいただいてありがとうございます。そこはスタッフ全員にきつく申し送りして徹底します!」

・・・うう・・・恥ずかしい・・・😖💦💦

このことを夜になって姉のあこちゃんに報告すると

「まるでアレみたいだね。ハリーポッターのヴォルデモート。”名前を言ってはいけないあの人”ってみんなが呼んでたよね」

「ホントだよね~。まさか実の父が”名前を言ってはいけないあの人”としてスタッフさんに情報共有されるとはねぇ・・・特殊な事例だよねぇ・・・はー・・・恥ずかしい・・・」

そんなこんなで、いよいよ始まる夢子ばあちゃんのデイサービス通い。

いったいどうなるでしょうか?

 

母の希望を言うべきか

サービス担当者会議後に、夢子ばあちゃんの目を離れて外で話をしていた私とデイサービスの方とケアマネAさん。

最後にケアマネAさんが質問をしてくれました。

「デイサービス利用にあたり、他にもなにかご本人のご希望とか、スタッフに知っておいてほしいこととかありますか?」

う~ん・・・そうだな・・・

亡き父せこし(仮名)の話題は避けてほしいことは、もうお伝えしてあるしな・・・

結構ばあちゃん本人が自分のことをしゃべっているので、大体の人となりなんかは皆さん分かってくださってるんだよな。

あと、言っとくことがあるとすれば・・・あれなんだよなぁ~

【体験記】認知症母がデイサービスに通うまで(8)予想外の行動に戦慄!
嬉々として芸を披露する 認知症で要介護1になり、デイサービスの見学に来た夢子ばあちゃんと次女の私。 お誕生会の出し物のひとつとして、楽器の演奏は頼まれていましたが(これもデイサービスを拒否するばあちゃんを見学だけでもさせるための苦肉の策です...

前回のデイサービス見学時に叫んだ、夢子ばあちゃんの今後の人生の目標、それは・・・

恋がしたい!

・・・てやつ・・・💧💧💧

言いたくないけど・・・言うとしたら今しかチャンスがないよなぁ。

言うか!

ここは言っとくか!

「あ、あの・・・実は母はその・・・あの・・・今後の人生の目標っていうか、なんて言うか・・・あの・・・
こ・・・恋がしたい、と言ってまして」

「・・・え!!!」

そりゃあ、ケアマネさんも驚くよね。

デイサービスとか老人ホームとかで、実は結構恋愛沙汰とかあるって噂は聞いたことあるけど、利用者の娘からこんなこと言われるなんて想定外だわよ。

「こ、恋ですか。分かりました!では、なるべく夢子さんの近くに男性利用者さまを配置するなどの配慮をするように周知いたします!」

きゃ~!!!

恥ずかしい~~~!!!

「すみません無理のない程度でなんか、今までの人生で一度も恋をしたことがないから、恋をしてみたいなどと言っておりまして・・・」

「いえ、大事なことです!」

とケアマネさん。

「結婚して子供も3人いるのに、恋したことがないって、じゃあ私たちは愛の結晶じゃないんかい!とか思わないでもないんですけど、もうそこは、私たちも大人ですので、母が人生の最後に恋が出来るのなら、それは応援してあげたいなっていうか・・・」

「それは本当に・・・お聞かせくださってありがとうございます!」

いいケアマネさんだなホントに🥲

「もう、母が再婚したいとか言いだしても、受け入れる覚悟は出来ています!すぐに”お父さん”って呼びます!」

と、ちょっと話を茶化してお笑いにしようとする私。

だって、そうでもしないと、こんなこと平常心でケアマネさんに言えないよね~~~。

はあ・・・💨💨💨

介護って色々な苦労があると思うけど、こういう苦労は想定外でした・・・

OH!NO!でございますよ。とほほほ。

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